鉄買取の基礎知識
鉄はお金になる資源
人類が活用している金属の中で最大の割合を占めているのが「鉄」です。
資源として利用されている金属の90%以上を鉄が占めており、文明社会は鉄により支えられていると言っても過言ではありません。
資源としても盛んに採掘されている鉄ですが、近年注目を集めているのがリサイクルによって活用される都市から集められる鉄です。鉄はリサイクル率が非常に高く、出荷された鉄のうち85%以上が再利用され資源として有効活用されているとされています。不要になった鉄は単なるゴミではなくお金になる貴重な資源です。
不要な鉄は鉄買取専門業者が買取
不要になった鉄や鉄製品は鉄買取の専門業者に持ち込めば買取してもらえます。
街中ではほとんど見かけませんが都市から少し離れた郊外に出るとスクラップ業者やヤードといった鉄買取を手掛ける専門業者がたくさんあります。大々的に広告や看板を出さない業者も多く注意してみないと見逃してしまう業者も少なくありませんが、意識して見てみると意外に思えるほど鉄を買取する業者はたくさんあります。
鉄は溶かしてから再利用するので買取に出す鉄はどのようなものでも構いません。中古品として再利用するのではなく資源としての買取なので壊れた機械や曲がったパイプなど道具として使用できない状態でも全く問題なく買取してもらえます。
買取価格は相場で決まる
鉄の買い取り価格は相場によって変動します。
鉄をはじめとする金属材料の需要は世界中にあるため世界中の需要と供給で相場が変動します。買取価格は世界の鉄取引相場を基本に設定されているのでタイミングによって買取額には大きな差が生じます。
もちろん買取価格は業者ごとに自由に決められるので全く同じ価格ではありませんが、業者が買取価格設定の参考にする鉄道相場は世界共通なので多少の違いはあれど絶対的な水準で見れば同じように変動します。
鉄買取で高値査定を期待するなら相場の高い時期を見計らって持ち込みたいところですが、保管場所などの問題もありタイミングを見ながら買取に出すというのはあまり現実的ではありません。値上がりを期待したつもりが逆に値下がりしてしまうリスクがあることを考えると相場が高い時期を狙うというのは現実的ではない考えです。
鉄買取には手間と時間がかかることを考えると売りたいタイミングで買取に出すのが一番賢い選択肢といえるでしょう。
鉄買取で高値を実現する三つのコツ
最大のポイントは業者選び
鉄買取で高価買取を実現するための最大のポイントは「業者選び」です。
買取価格は世界の鉄取引相場を参考に設定されるとはいえ業者間で買取額に差があるのは紛れもない事実です。少しでも高く鉄を買い取ってもらいたいなら業者の情報を集めて比較検討し少しでも高く買い取ってくれる業者を探しましょう。
鉄の買取価格は業者が独自に決めますが更新されるタイミングは業者によってまちまちです。週に一度買取価格を改定する業者もあれば毎日買取価格が更新される業者もあります。相場は急激に変動すると午前と午後で買取額が変わることもあり、同じ鉄でもどの業者に持ち込むかによって買取価格に大きな違いが生まれます。相場が急激に動く時期は特に差が大きくなるのでできるだけ高値で買取してくれる業者を探してください。
例えば、「鉄買取+お住まいのエリア名」で検索すると後述する諸経費などメリットのある業者が見つかりやすいです。
東京:https://hougen-tokyo.jp/
千葉:https://www.narita-metal.co.jp/
茨城:https://www.yama-take.co.jp/dob/iron.php
神奈川:https://ironscrap-kaitori.com/
など。
扱いやすい鉄ほど買取では有利
鉄の解体では扱いやすい状態になっていればいるほど有利です。
扱いやすい鉄とは簡単に言えば業者の手間が省ける状態の鉄です。買取に出した鉄は溶かして再利用しますが再利用するには種類ごとに分別したり汚れを落としたりなどそれなりに手間がかかります。精錬の途中で不純物を取り除く工程があると言っても明らかに不純物だとわかるものが混ざったまま買取に出してしまうと手間がかかる鉄道判断され高価買取は期待できません。
買取に出す前に持ち込む鉄を種類や状態などによって分類し扱いやすいよう状態を整えておきましょう。例えば建築資材として使われるH鋼材やチャンネルは別の鋼材やボルトが付いたままだと成分の違う鉄が混ざるため評価が下がります。時間があるならボルトを全部外しおくと最大で2〜3%程度買取価格が上昇する可能性があります。
解体が必要な大型機械などは処理する手間のぶんだけ買取価格が下がります。事前に解体しバラバラの状態にしてから持ち込んだほうが査定では有利です。
諸経費を考慮する
鉄を買い取りに出すためには運搬料や保管料など諸々のコストが発生します。数百キロ以上まとめて買取に出すくらいの規模になると経費として発生するコストもばかになりません。買取に出すなら直接的な買取価格だけで判断するのではなく諸経費などコストを含めて計算してください。
特に運搬にかかるコストは量が多くなるほどかさむので注意が必要です。出張買取よりも持ち込み買取のほうが買取価格が高いからといってわざわざ大型トラックを借り燃料代を支払うとかえってマイナスになる可能性もなります。多少相場が低くても無料で出張し運搬までしてくれる業者の方が総額では有利になるケースはよくあります。
運搬以外にも保管にかかるコストや選別作業かかる手間などさまざまなコストが生じます。買取価格と諸経費のバランスを考えて買取に出す業者を選んでください。
鉄買取はちょっとしたコツを押さえておくだけで高額買取に近づきます。少しでも高く売れるように基礎知識とコツを役立ててください。